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「オルソケラトロジー」はギリシャ語で、「オルソ(ortho)」は「矯正」、「ケラト(kerato)」は「角膜」、「ロジー(logy)」は「療法」を表し、その語源の通り「角膜矯正療法」を意味します。
オルソケラトロジーは、特殊なデザインを施した高酸素透過性コンタクトレンズを就寝中に装用することで、角膜の形状をやや平坦に変化させて近視や近視性乱視を一時的に矯正する画期的な治療法です。起床後、レンズを外しても角膜の形状は一定時間維持されるため、日中は裸眼でも良く見えるようになります。ナイトコンタクトレンズとも呼ばれており、日中に装用する通常のコンタクトレンズとは逆の使い方をします。
近視抑制治療としても期待されております。生活習慣の変化により、若年層の近視進行が世界的に問題となっております。学童期の子どもは近視が進行しやすいため、早期に継続的な予防治療を始めることで、近視の進行を軽減すると報告されています(効果には個人差があります)。
光を角膜と水晶体で屈折させて、網膜に焦点を合わせることで物を像として捉えます。近視の方は網膜より手前で焦点が結ばれてしまうため、像がぼやけて見えます。
オルソケラトロジーレンズという高酸素透過性のハードコンタクトレンズを寝る前に装用し、そのまま就寝します。レンズの内側には4種類のカーブが施されており、このカーブが型となり、寝ている間にゆっくりと角膜の形状を平らに変化させ、網膜上で焦点が合うように矯正します。
翌朝、起床時にレンズを外した後も、矯正された角膜の形状は一定時間維持されます。この効果によって近視が矯正され、日中は裸眼の状態でクリアな視界が得られます。
効果の持続時間は、近視の程度や治療への取り組み方によって左右されます。角膜は比較的やわらかく形状が変わりやすい組織で、一度、形状が変わると“くせづけ”されて一定時間維持します。
1回の装用では、数時間で元に戻ってしまいますが、装用する期間が長くなるにつれて効果の持続時間も長くなります。
効果には個人差がありますが、多くの場合、装用開始から1~2週間で視力が安定し、一日を通して裸眼での生活が可能となります。装用時間が不安定だったり、忘れてしまうと、持続時間も短くなってきます。中程度以上の近視では、効果が得られるまでに時間がかかったり、度数によっては、十分な治療効果が得られなかったりする場合もあります。
就寝時にレンズを装用することで、日中は裸眼のまま快適な視界で過ごすことができます。
日常生活での眼鏡やコンタクトレンズ装用は、時として煩わしく感じるものです。職業上、眼鏡の使用が難しい場合や、コンタクトレンズの不快感(時間がたつとゴロゴロする、夕方になると充血しがちなど)から解放されたい方におすすめです。
野球、サッカー、ラグビー、格闘技など動きの激しいスポーツや、水泳・サーフィン・スキューバーダイビングなどの水中のスポーツも、裸眼で安全に楽しめます。
レーシックなどの屈折矯正手術は、健常な目をいじるといいう点で、抵抗がある方も多いかと思います。オルソケラトロジーは就寝時にレンズを装用するだけです。
オルソケラトロジーでは装用を中止すれば、2週間程度で元の角膜状態に戻るので安心です。
オルソケラトロジーを継続することで、近視の進行を抑えられるという研究報告が様々な文献や学会で発表されています。
レンズの取り扱いは一般のハードコンタクトレンズと同様です。夜間にまぶたを閉じて装用するので、日中装用のようにホコリやゴミが目に入ることもなく、目への負担やレンズを破損・紛失するリスクも少なくなります。
レンズの装用を中止すると角膜が元の状態に戻ってしまうため、日中裸眼で生活するには、基本的にレンズを毎晩装用する必要があります。
過度な矯正をすることによって、光をまぶしく感じる現象(ハロー・グレア)を自覚することがあります(個人差があります)。
強度の近視・乱視や眼疾患など、角膜の状態によっては適応できない場合があります。
オルソケラトロジーレンズの寿命は基本的に2~3年とされていますので、買い替えの費用がかかります。
通常のハードコンタクトレンズの取り扱いと同様に、毎日のケアでレンズを清潔に保つ必要があります。ケア用品(保存液、点眼等)のランニングコストがかかります。
またコンタクトレンズ装用による合併症(角膜上皮障害、ドライアイ、角膜感染症、角膜内皮細胞減少など)のリスクがあります。
1
初診のご予約
初診は、ご予約が必要となります。
現在コンタクトレンズをご使用されている方は、角膜の形状がすでに変化しているため、一定期間使用を中止していただく必要があります。
2
検査前の説明/同意
オルソケラトロジー治療について説明いたします。内容を十分ご理解いただいたうえで、同意いただきます。
3
適応検査/治療の可否を判定
オルソケラトロジーでは特殊なレンズを使用するため、目の状態や角膜の形状などを精密に検査し、レンズ装用の適否を判定します。
4
カウンセリング
適応検査の結果をもとに、カウンセラーが丁寧にご説明します。
治療に対する不安や疑問点などがありましたら、些細なことでも遠慮なくお尋ねください。
5
テストレンズの装用/治療レンズ決定
オルソケラトロジー適応と判断された場合は、テストレンズを装用して、患者様に最適な治療レンズを決定します(1週間のテスト装用をしていただきます)。
6
治療用レンズの装用開始/取り扱い指導
テスト装用の効果を診断したうえで治療用のレンズを処方し、治療を開始します。今後の注意点などについても指導いたします
7
定期検査
オルソケラトロジーでは定期検診が重要です。治療開始の1週間後、1カ月後、3カ月後にご来院いただき、以降は3カ月ごとの検診が必要となります。
定期検診では、視力や目の状態のチェックを行います。なお、治療中に異常を感じることがありましたら、定期検診日を待たずに、すぐにご来院ください。